第558話ばかげたジェームズ

「この証拠は捏造だ。やったのは俺じゃない。こいつらが俺を貶めようとしているんだ、背後に誰かがいるなんてあり得ない。それと、弁護士を呼べ」

ジェームズは証拠を目にした瞬間、彼自身も衝撃を受けていた。

いったん罪状が確定してしまえば、これまでの算段はすべて何のためだったというのか。

望んだ人生まであと一歩だった。人の上に立ち、誰もが恐れ、敬い、憧れる――かつてダニエルがそうだったように。

その美しい夢を、どうして砕かせてたまる。

内側では恐慌に近いものが渦巻いていたが、ジェームズは無理やり平静を装い、弁護士を要求した。

弁護士に会うまでは何もかも保留だ。名誉を回復する手立てを必ず見つけ...

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